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パソコンスキルの心技体

体で覚えさせることで、脳みその負担を減らす

2011年8月22日
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エクセルマクロ・VBA達人養成塾 小川です。
http://www.exvba.com/vb/index.php

昨日、『実は「超アナログ」な人は上達が早い』というタイトルで、ものごとを覚えるときに体を使う人は、上達が早い、という話をしました。
実は「超アナログ」な人は上達が早い
http://www.exvba.com/blog/?p=2139

その話に関連するのですが。

では、どうして早いのかというと…。

それは、「体に覚えさせている分、脳か楽になって、その分、抽象的なことを考えることに脳が集中できるから」です。

簡単なモデルで説明すると。。。

例えば、あなたは、高校3年生だったとします。
大学入試の真っ最中です。試験科目は、数学です。

と、いうときに。

実は、試験前に、おかあちゃんから、試験の後にして欲しいお使いごとを頼まれていたとします。

○大根3本、買ってきてね。
○豚バラ肉を250グラム買ってきてね。
○生まれたばかりの姪っ子の写真があるから、それにあったサイズの写真立ても買ってきてね
○明日使うから、クリーニング屋で、お父さんのワイシャツを受け取ってきてね
○トイレットペーパーを買ってきてね

しかし…。あなたら面倒くさがりなので、メモを取っていませんでした。

そして、試験本番。
あなたは、「忘れちゃいけない、忘れちゃいけない。全部、大事な用事だから!」と、お使いごとのことを忘れないようにしながら、数学の問題を解いています。

…どうですか?このシチュエーション。

まあ、数学の試験でしくじるか、お使いごとをちゃんとこなせないかの、どちらかですね。
いや…。両方になるでしょうか ヾ(´ー`)ノ

こんな事態を避けたかったら。

○メモを取っておく
○忘れないように、指に印でもつけておく

とか、そういう工夫をするわけです。

そうすると、「忘れちゃいけない、忘れちゃいけない」と思うことがなくなるので、目の前の数学の問題を解くことに、脳みそをより活用できるわけです。

プログラミング言語の習得についても、これと同じようなことが言えます。

○基本操作のことを「忘れちゃいけない」
○VBA上でセルを指定する書き方を「忘れちゃいけない」
○今、どのファイルを扱っているのか「忘れちゃいけない」
○今、エクセル上で、どのセルを扱っているのかを、「忘れちゃいけない」
○今、あの変数にあの文字列の前から何文字分を入れ用としているのかを「忘れちゃいけない」

…なんてやっているから、本来集中したい、抽象的なロジックの部分に気が行かなくなるんですね。

まして、「大学入試の数学の試験」と「買い物」はどちらかがだけでも完結する仕事ですが。

プログラミングでは「基本操作」や「今、どのオブジェクトを扱っているのかを、取り違えない」といった基本要素と、「抽象思考」の両方が自分のモノになっていないと、成果はでません。

だったら、どうするのか。

○指を折って数える
○指をさす
○声に出す

…としていくことで、簡単なことのほうは体に覚えさせ。
「忘れちゃいけない」と脳みそで覚えさせることを減らし、負担を軽減するわけです。

どこまで上達しても、「体に覚えさせること」と「脳みそで覚えさせることを減らす」という組み合わせはつきまといます。

上級者でもそうなのですから、これからスキルを習得したい人ほど、こういう学習の進め方をしっかり習得してもらいたい、と思っています。

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