杉田敏先生から、NHKラジオ講座「実践ビジネス英語」のテキストをお送りいただいた。
今月号の「はじめに」は、オバマ大統領の就任スピーチにからめた、杉田先生が高校生のころのエピソード。
ケネディ大統領の就任スピーチは、演説直前まで原稿に手を入れ続けていた関係で、原稿と実際のスピーチには、20箇所ほどの違いがあるそう。
で、日本のある出版社が、ソノシート(薄いLPレコードみたいなの)を巻末につけ、そのすべての違いを指摘した人には図書券進呈というキャンペーンをやったらしい。
で、杉田先生。
そのソノシートをオープンリール式のテープに録音しなおし、そのテープが聞いているウチにブチブチ切れるのをつなぎなおし、としながら数百回、千回と聞き、回答をしたらしい。
結果は、すべて指摘した人はいなかったという中、「次席」ということで、千円分の図書券をもらった、とのこと。
「ケネディの墓にその後行ったときには、就任演説の名文句があった。それを見ていると、当時聞いたケネディの演説をすべて頭の中で再生できた。くり返し聞くというプロセスは大事だ」ということで、このエッセイは締められている。
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で。
これを読んで何を思うかということなのだが。
こういった、一世代前以上昔に自分と同じ目標を目指した人の話を聞くと、当時の人の努力の質・量がすごかったということはそうなのだが、小川は、「今なら、同じだけの成果をあげるのには、当時ほどの手間はかからない」ということにむしろ目がいく。
つまり、端的に言うと、今であれば、音源は、雑誌の付録でついてくるソノシートではないし、オープンリール式のテープに録り直しせずとも、容易に一部だけをくり返し再生できる。
ブチブチ切れるのをつなぎなおす必要もない。
これは要するに、例えば、英語の勉強であれば、「当時より今のほうが楽」ということなのだが。
この話の延長には、実は、ちょっと仰天な結論が待っている。
実は、そこから、「あなたが今しているその勉強、いますぐやめなさい」という結論になるのだ。
この話は、小川は前から当然と思っていたことなのだが、「達人養成塾」のセミナーで受講生の前で話すと、ほぼ間違いなく受講生に目を丸くされてびっくりされる。
明日、気が向けば、この話の続きを書きたいと思う。
1. お久しぶりです
お久しぶりです。
NLPマスターでお会いした一橋MBAに通っていたMakkoです。
9月から京都で勤務しています。
学生時代や働き始めた頃、大体、4年ほど、杉田先生のビジネス英語を聞いていました。今年になってから、再び聞き始めました。
ブログで紹介していた杉田先生のソノシートのエピソードを知っています。
塾長のこの記事の話の続きを是非、読みたいと思いますので、時間がありましたら、宜しくお願いします。
なお、塾長の英語の勉強本で、「ビジネス英語 ベストセレクションNo.1」を推奨していたので、早速、購入することにしました。良い本の紹介ありがとうございます。
TOEICを5月に受験し、リスニングで9割の点数をとれなかったのがとても悔しいので、もう一度、受験し直す予定で、現在、リスニング力向上中です。
http://ameblo.jp/makoto-at/
2. NHKやさしいビジネス英語ベストセレクション!
いいですよ~
こちらにもいろいろ書評を載せていますので、よかったらどうぞ。
記事が古いですが。。。
http://www.konesite.com/eval/index.html
http://ameblo.jp/kanjizaibosatsu/