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自分に100点満点を求めない

2010年10月18日
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小川慶一が思う、人生を楽しく楽に生きる方法。

それは、自分の基準を「狭いところで」「不当に高く」しないことである。

つまりそれはどういうことかというと、例えば、あなたが化学が得意でいつも試験で90点くらい取ることができたとしても、決して、そこで「次こそは100点」と言ってカンペキを目指して努力しないことである。

だったら、同じ努力を、いつも50点くらいしか取れない英語に振り分けた方が良い。

なぜか。

それは、あなたはすでに化学については十分なレベルにいるからだ。

そして、「90点の化学」について100点を目指して努力しても、そうそう100点は取れない。

せいぜい、90点と100点の間の、95点くらいだろう。

そのことは、あなたの「目標を達成できない」という経験だけを増やし、あなた自身のセルフイメージを下げる。

(ここで、皮肉なことに、なまじ元のレベルが高すぎるためにセルフイメージが落ちるということに気をつけて欲しい)

そして、これは面白いのだが。

90点の化学を95点にするためには多大なエネルギーが必要だが、得てして、それだけのエネルギーをいつも50点の英語にかければ、50点から一気に65点、75点とスコアをあげることができる。

そのとき、化学と英語の総合点で考えると、同じエネルギーをかけて結果的に向上する点数は、化学にエネルギーを集中させても5点にしかならないが、英語なら、15点~25点のアップが見込める。

要するに、すでに水準に達しているものについてさらにレベルを高めるよりも、すでに水準に達しているものがあれば、そっちはある程度放置して、伸びしろのあるものにエネルギーをかけたほうが良いのだ。

こういう考え方をするべきことは、「化学と英語」のような「勉強」ぽいことだけにとどまらない。

学校で学ぶことの中でということであれば、新たにエネルギーを注ぐべき対象は、「体育」でもいい。

学校生活でやることの範囲でということであれば、「メンコ」でもいい。

学校の外も含めて考えれば、池でザリガニを釣ることでもいい。

とにかく、そうすることで、今さら成果のでにくいところでさらに負荷をかけていくよりも、よほど簡単に自分の軸を増やして、「できること」が増えて、楽しい人生になる。

化学君が、「80点→90点」「90点→95点」「95点→97点」と、じりじりとしか成績があがらないでそのたびに満点でない自分に失望している間に、自分の軸を増やしていれば、「化学は80点、英語もそこそこ。メンコとザリガニを釣るのが得意」という軸足の多い人間ができあがる。

もっとも、こういう考え方を持つには、中学、高校で、各科目の先生の言うことをあまり真に受けていてはいけない。

例えば、高校の英語の先生は、自分の教え子の英語の点数が80点だったとき、

「君はとりあえず英語はいいから、もっと世界史の勉強をしなさい」とは決して言ってくれない。

「外で遊んでこい」とも、まあ滅多に言わないだろう。

ただ、「今は80点だけど、まだまだだ。次は90点を目指せ。そのためには、もっと単語を覚えて、文法を覚えて……」と言ってくるだろう。

英語の先生を非難するつもりはない。英語についてだけ言えば、その考え方は正しい。

ただ、そのアドバイスは、「英語」という「部分」については正しいかもしれないが、あなたの人生という「全体」に対するアドバイスとして適切かというと、そうでもないことが多い。

例えば、僕は、TOEICで、半年そこらで915点を取った。その後、英検1級を取得した。

でも、その後英語からは離れて、IT系のスキルをあげることに集中していた。

そのとき考えていたことは、やはり「もう、英語は放っておこう」ということだ。

自分から見たら、TOEICは900点を超えていたらとりあえずOKだった。

確かに、そこで950点、975点、990点を目指すことはできたかもしれない。

でも、英語という「部分」をあくまで追求していたとしたら、転職も難しかったろうし、その後のキャリア・アップには、もっと大きな障害をたくさん抱えていただろう。

結果、今の僕はなかったろうと思う。

「自分に100点満点を求めない」とは、「部分最適」を追求するのではなく、常に、「全体最適」を目指すということだ。

得意なことから離れるというのはちょっと難しいことかもしれない。

だが、「得意だからこそ、放置しておく」という考え方のほうが、価値があると小川は思う。

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