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あなたがメンターから有効なアドバイスを受けられない4つの理由

2010年10月13日
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昨日のブログで、あなたがアドバイスをもらいたい相手が、本当にあなたの欲しい成果を出しているかどうかを確認した方がよいということを書いた。
http://www.exvba.com/blog/?p=1900

要するに、メンターとすべき相手は、自分の達成したい成果を確かに出している人でなければならないということだ。

ところが。

実は、話はそれだけでは終わらない。

無事に、「あなたが欲しい成果を出している」という人を見つけたとしても、実際にその人から有用なアドバイスを受けるには、実は、相手の側に、さらに3つの障壁がある。

[1] その人が、その成果を手に入れられた理由を正しく理解しているか

[2] その人に、その成果を手に入れられた理由を正しく人に伝えられるだけのスキルがあるか

[3] その人に、そもそも、あなたに伝えたいという意欲があるか

これに、大前提となる「そもそも、その人があなたの望む成果を手に入れているか」という件を加えて、塾長は、「ノウハウが口から出るまでの、4つの障壁」と呼んでいる。

[1] その人が、その成果を手に入れられた理由を正しく理解しているか

そもそも、自分がどうしてうまく行っているのかということを正しく理解している人は少ない。

例えば、「英語の上達のためには、コツコツ勉強するのが正しい」と思っている人は、自分が上達した理由が「ある時期狂ったように英語の勉強ばかりしていた時期があった」というのが真の理由だったとしても、それを理解できない場合がある。

それで、「英語って、どうやれば上達するんですか?」と聞かれても、「コツコツ続けることだよ」としか答えられない。

[2] その人に、その成果を手に入れられた理由を正しく人に伝えられるだけのスキルがあるか

これも重要な問題なのだが、ある人が成果を得ることができたというのと、ある人には成果を得られた理由を伝えるスキルがあるというのは、まったく別の問題なのだ。

分かりやすい例が、偉大な野球選手として鳴らした長嶋茂雄である。

彼が選手時代、ある若手選手に「どうすればいいヒットが打てるようになるのでしょう?」というようなことを聞かれたとき、長嶋茂雄は、こう答えたそうだ。

「簡単だぞ。いいか~、ボールが来るだろ?そうしたら、こうやって、バットを振って、カーンと、打つんだ!な、簡単だろ?」

[3] その人に、そもそも、あなたに伝えたいという意欲があるか

これは、その人に原因がある場合と、あなたに原因がある場合がある。

その人に原因があって「あなたに伝えたいという意欲がない」というのは、要するに、最初から教える意欲が湧いていないのである。

なので、あなたが質問しても、適当なことを答えて終わってしまう。たぶん、誰が聞いても同じだろう。

その人のセルフイメージが低い場合は、自分のノウハウの肝心な部分を教えてしまうと、「そんな簡単なことだったのか」とバカにされたり、相手にすぐに成長され手下に見られてしまうのが怖いので、なかなか本当のことを言う気にもなれない。

いずれにせよ、相手が悪いと思った方が良い。

それから、あなたの側に問題がある場合というのは。

要するに、はっきり書くと、「やる気のないヤツに答えてやるのは、面倒くさい」のだ。

なぜか。

それは、以前「よい答えをもらう技術」というタイトルのブログにも書いたが、「あなたに助ける価値を見いだせない」からである。

この件については、以下のエントリーに以前書いたので、そちらを参照してもらいたい。
http://www.exvba.com/blog/?p=1900

————————————————

ということで、ではどうすれば良いのかということだが。

[1] その人が、その成果を手に入れられた理由を正しく理解しているか

この点を見極めるには、その人が日ごろ、分析的に物事を考え、理解しようとしている人かということを見ると良い。

[2] その人に、その成果を手に入れられた理由を正しく人に伝えられるだけのスキルがあるか

この点を見極めるには、その人が日ごろ、あなたが成果を出したいこと以外のことであなたに分かりやすい話をしているかどうかを見ると良い。

[3] その人に、そもそも、あなたに伝えたいという意欲があるか

この点を見極めるには、その人のセルフイメージは高そうかということを判断すると良い。

そのときの判断方法というのは、以前のエントリー「あなたの成功に必要なのは、あなたと、あなたの師匠のセルフイメージの高さ」にも書いたが、その人の言動に出てくる、「その人の内面の声」を参考にすると良い。
http://www.exvba.com/blog/?p=1907

こうして考えてみると、良い指導者には、本当に滅多にお目にかかれるものではないということが分かる。

もしあなたがあなたが習熟したい分野で上記のポイントを抑えた指導者に出会えたときには、ぜったいに逃さないで、食いついていって欲しい。

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