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自己投資とは、「あなたという学習者」に対する、「あなたからの奨学金」である

2010年9月29日
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勉強の成果は、非常にシンプルな公式で予言できる。

成果 = 環境 x 集中 x 時間

勉強の成果を予測するために必要な要素は、実は、上の3つしかない。

そして、この3つの要素は、かけ算でお互いの効果を高め合うようになっている。

「環境」というのはちょっと分かりにくいが、これは要するに、テキストとか机とか、そういう勉強に使うツールのことである。

塾長は、例えば、英語の勉強についてであれば、上の3つの要素について簡単なヒアリングを行うだけで、その方がいつごろまでにどの程度の成果を上げるかほぼ正確に予測できる。

例えば、「私はNHKのラジオ講座で英語の勉強をしています」という人がいたならば、注意して聞くことは、

時間:

毎日どのくらいの時間をかけているのか

集中:

ラジオ講座の英語音声を聴いているとき、どういう状態で聴いているのか

環境:

ラジオ講座での勉強のために、どういう環境を用意しているのか

といった具合である。

ここで、

時間:

毎日15分

集中:

ラジオをつけて、15分間の番組をとにかくがんばって聴くようにしている

環境:

毎日決まった時間にラジオの前に座っています

なんて言って満足しているような人間には、はっきり言って見込みはない。

「どうせやるだけムダだから、その貴重な時間を使って好きなことをして遊びなさい」とアドバイスしたくなる。

正しくは、よい環境を作り、集中し、時間をかけて勉強するべきである。

それを、「長い時間かけてコツコツコツコツ」なんて言っているから、いつまでたっても英語はモノにならないし、他の事をやるときも後ろ髪を引かれてしまって心置きなく楽しめないのだ。

そうして、結局その人の人生は、いつ何をするときもどっちつかずのもので終わってしまう。

こういう事態を避けるには、「環境」「集中」「時間」の3要素をバランス良くしっかりと揃え、短期間で集中して勉強をやり終えてしまうことである。

そうすれば、短い時間で効率よく勉強することができ、ロスも少なく、早く成果が出る。

そうして早々に一度スキルをモノにしたら、さらに英語の勉強をしてもいいし、そのとき他のことに興味があるなら、英語の勉強なんてやめてしまって、心置きなくそのとき一番興味のあることをすればいいだけのことだ。

ところで、日本人は、「時間をかける」「集中する」といったことは比較的得意だが、「環境を整える」ということに目がいかない傾向にある。

おそらくそれは、日本人の良い気質でもある精神主義的なところが裏目に出ているだけなのだが、塾長に言わせると非常にもったいない話だ。

例えば、「時間をかける」ということには惜しみない、「集中する」ということにも惜しみない人が、教材への投資となると、どういうわけだか、

「NHKラジオ講座」のテキストを毎月買って380円!以上!」

と言って、うれしそうにしている場合がある。

あと1580円出して音声CDも買えば、その人は英語への欲求をさらに満たすことができ、勉強での生産性が5倍近くにまで向上するというのに。

どうしてなのか、とても不思議だ。

「お金をかけないことが美徳」という固定観念に縛られているのかもしれないが、もしもあなたが人生での成功を速く実現し、より速く社会に新しい形で貢献したいと考えるのであれば、自分の生活を守るための小さい美徳のための数千円の節約に満足するのではなく、社会に大きな貢献をする学習者への奨学金と思って、思い切った投資を自分にして欲しい。

そうすることが、今のあなた自身を助け、そして、あなたの周りの人、あなたの住む社会のためになるのだから。

自己投資とは、「あなたという学習者」に対する、「あなたからの奨学金」なのである。

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