先日のエントリー「加速学習の黄金の3条件」では、塾長がかねてから加速学習の黄金の3条件として推奨しているセットについて書いた。
http://www.exvba.com/blog/?p=1822
その3条件とは、以下の3つだ。
条件1: 良い指導者から体系的に知識を仕入れる
条件2: 実践の機会にどんどん応用してみる
条件3: 実践した際に生じる疑問について適切なアドバイスをすばやくもらう
http://www.exvba.com/member.html
このうち、条件2の実践は自分だけでもある程度解決できる課題だが、条件1、条件3には、良い指導者が必要だ。
つまり、良い指導者を見つけるスキルは、加速学習の成功を左右する重要な要素となる。
そこで、良い指導者を見つける方法についていろいろ書いていきたいと思っている。
とは言っても一度にはなかなか書ききれないので、とりあえず今回は、良い指導者とそうでない指導者とでは何が違うのかということについて、総論を書いてみたい。
このうち、条件2の実践は自分だけでもある程度解決できる課題だが、条件1、条件3には、良い指導者が必要だ。
つまり、良い指導者を見つけるスキルは、加速学習の成功を左右する重要な要素となる。
そこで、良い指導者を見つける方法についていろいろ書いていきたいと思っている。
とは言っても一度にはなかなか書ききれないので、とりあえず今回は、良い指導者とそうでない指導者とでは何が違うのかということについて、総論を書いてみたい。
———————————————————-
塾長の考えるところ、良い指導者は、以下の7つの基盤すべてを兼ね備えている。
1. 人物の基盤
2. 知恵の基盤
3. 知識の基盤
4. 認知の基盤
5. 指導の基盤
6. 熱意の基盤
7. 資源の基盤
———————————————————-
もう少ししっかり書くと、こういう具合だ。
その指導者は、あなたに物事を指導するに足る人物だろうか。例えば、その指導者は、日常あなたと対峙するとき、あなたの成長に価値を置いた対応をしているだろうか。その指導者は、自身が成長しようとしている人だろうか。
人物の基盤が揃っていない指導者に物事を教わろうとしても、短期的、スポット的に知識を補うことはできても、中長期的、継続的にあなたの成長を前向きにサポートしてもらうことは難しいだろう。
その指導者は、十分に知恵のある人物だろうか。あなたが問いたいこと以外も含めた広い分野について十分な見識を持ち、体系的に把握し、よく整理された知識として所有しているだろうか。そして、あなたが問いたいことへの答えを、体系的な知識の一部として所有しているだろうか。
知恵の基盤を持たない指導者に物事を教わろうとしても、短絡的、近視眼的な回答を得るばかりで、あなたの将来的な成長に寄与する気づきを得ることは難しいだろう。
その指導者は、あなたの問いに直接関係する話題、その周辺の話題について豊富な知識を持っているだろうか。
知識の基盤を持たない指導者に物事を教わろうとしても、その指導者にはあなたの問いに対する答えることはできないし、その問いを基盤にあなたさらに知識を発展させようとしても、その役には立てないだろう。
その指導者は、あなたが何を知り、何を知らないか、何を補完すれば必要十分な答えとなるのかを、あなたの発する少ない情報から読み取る力を持っているだろうか。
認知の基盤を持たない指導者に物事を教わろうとしても、あるときは不完全な答えしか得られず、あるときは不必要な雑音ばかりを聞かされ、あなたは閉口するだけだろう。
その指導者は、あなたに指導をするための適切な能力を有しているだろうか。例えば、その指導者は、あなたに分かる言語で話し、あなたの理解を確認しながら話し、自らの知恵をあなたの中に適切に組み込むため最適な手法を採用できるだけの能力を有しているだろうか。
指導の基盤を持たない指導者に物事を教わろうとしても、あなたは自分が知りたいことついて理解していないということを再確認するだけで、何も解決できないだろう。
その指導者は、あなたのために熱意を持って指導をしているだろうか。
熱意の基盤を持たない指導者に物事を教わろうとしても、あなたは、あなたの問いの質を上回る得られる答えは得られないだろう。
その指導者は、あなたに十分かまうだけの物理的資源を有しているだろうか。例えば、その指導者は、あなたと接するために必要な時間、空間を確保できているだろうか。
資源の基盤を持たない指導者に物事を教わろうとしても、あなたはいつまでも望む回答が来るのを待たされるだけだろう。
———————————————————-
塾長は、もし今のあなたが誰かに指導を受けようとしているのであれば、また、誰かを指導しようとしているのであれば、その指導者はこの7つの基盤を有しているかということについて、ちょっと考えてみるとよいと思う。
あるいは、自分がより良い指導者たるにはという視点で考えてみるのも面白いかもしれない。
塾長自身、この基盤に照らし合わせて見てみると、足りていると思えるところ、より強化したいと思うところと、いろいろである。