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パソコンスキルの心技体

「カレーライスとパソコン」、ショートカットキーの「別解」の話

2018年12月20日
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今日は、一般生向けの記事です。

終電を逃してしまいました。

通年で通っているビジネスセミナーがあります。
講座のあとの懇親会に行ったのははじめてだったのですが、なんだかんだと三次会まで行ってしまいまして。

時計を見て、「じゃ、終電で帰るから!」と、颯爽と店を出たものの。
時間の見積もりをほんの少し間違えたのか?
渋谷駅で、東横線菊名行き最終電車を見送るハメに orz

「最近、酒で失敗することが多いな」と反省しながら迎えた朝でした。
そんなことを思いながらやや重い頭でニュースをみたら、目に飛び込んできたのは、

「お酒の失敗じゃない。あなたの失敗」という駅ポスターの文字列。

グウの音も出ません (-_-;

– – –

今日は、ショートカットキーなどなどの、パソコンスキルの勉強法&教え方の話。
前回のメールで、以下を紹介しました。

[Ctrl] + [L] : アドレスバーを選択。

すると、以下のようなフィードバックをいただきました。

> これは、Alt+Dの誤りではないでしょうか。
> 【エクスプローラ(フォルダ)で】
> [Ctrl] + [L] : アドレスバーを選択。(中の文字列がすべて選択状態に)

んー、どうだろう?と思って、念のため、動作確認してみました。
手元の Windows10 マシンでは問題なかったです。
僕自身は昔から使っていたので、Windows7でもOKなはず。

ということで、[Ctrl] + [L] 自体はOK。
このメールを読まれているあなたも、試しに動作確認してみてください。

あ、でも、実は、ご提案いただいた [Alt] + [D] でもOKです。
[Ctrl] + [L] 、[Alt] + [D] 、どちらでもOK。

エクスプローラでのアドレスバー選択だけではありません。
ブラウザのアドレスバー選択でも、両方ともOK。

ですので、

> これは、Alt+Dの誤りではないでしょうか。

ということではなく、
別解として、 [Alt] + [D] もあります。
ということです。

講座にしろメルマガにしろ、別解があるとき、どの方法を示すか?ということにはとても気を使います。

一般論として言うと、初心者向けの講座では、
「なるべく難易度の低い方法を、ひとつだけ示す」
がベスト。
逆に、よくないのは、たとえば、以下のようなこと。

[NG例1] ステップ数は少なくても難易度の高い技を教える
[NG例2] あれもあるよ、これもあるよ!と、別解をいろいろ示す、詰め込む

それぞれ、なぜか?というと…。たとえば、こんな感じ↓。

[NG例1] ステップ数は少なくても難易度の高い技を教える
 →初心者には再現できないから

[NG例2] あれもあるよ、これもあるよ!と、別解をいろいろ示す、詰め込む
 →初心者は、あまりたくさん覚えられないから
  (だったら、同じことをできるやり方を2つ教えるより、
  別の技を教えたほうがトク!)
 →初心者には、別解をいろいろ覚えられたとても、使い分けられないから

日本IBMで社内講師をしていた当時、スゲー仕事がデキる先輩から教わった教えです。
15年近く経った今でも、忠実に守っています。

 

今回紹介した「アドレスバーを選択するショートカットキー」を例にすると、僕には、以下の4つの選択肢がありました。

[1] [Ctrl] + [L] 、[Alt] + [D] の両方を教える。
[2] [Ctrl] + [L] だけ教える。
[3] [Alt] + [D] だけ教える。
[4] どちらも教えない。

[1]は論外。
どちらかひとつ覚えれば十分。
初心者さんには、[Ctrl] + [L] 、[Alt] + [D] の両方を見せられるより、最初はひとつしか見せられないほうがなにかと楽。

では、[Ctrl] + [L] 、[Alt] + [D] のどちらをメルマガで示すか?
ここは、正直、少し悩みました。

…が。
今回は、『[Ctrl] + [L] だけ教える』という方針でいきました。
何故かというと、[Ctrl] + [ナントカ] 系のほうが、より見慣れている分、難易度が低いから。
このところずっと [Ctrl] + [ナントカ] 系のショートカットキーばかり紹介していました。
その前提を考えると、慣れたパターンのほうが、脳にかかる負担が少ないかな、と。

あ、あと、[4]の「どちらも教えない」も、ありです。
今回は『「アドレスバーを選択」のショートカットキー』が主役だったのでさすがにそれはないですが、他のショートカットキーなりエクセル技なりのほうがより重要で、優先して学んでほしいことがある場合には、さらっとスルーします。

講師の側は、ついつい、いろいろ教えたくなる。
「いろいろ知ってるぜ!オレ!」と、見せつけるべく。
あるいは、受講生への愛ゆえに、悪気なく。

「見せつける」は論外ですが。
どのみち、「たくさん知識をつめこむ」というのは、本当に最悪です。
パソコン講座の典型的な失敗は、「つめこみすぎ」です。

パソコン技には、優先度の高い技、重要度の高い技がある反面、優先度の低い技、重要度の低い技があります。
では、何からどのように学ぶべきか?

とにかく、詰め込まない。
もっと教えたいときは、知識が身体に定着するまでしっかり演習して、それから、です。

料理を覚えるときのプロセスと同じです。

以下の無料動画講座シリーズで、詳しく紹介しています。
カレーライスとパソコン」というタイトルのシリーズです。

パソコン研修の選び方1-イントロダクション
パソコン研修の選び方2-カレーライスとパソコン1
パソコン研修の選び方3-カレーライスとパソコン2
パソコン研修の選び方4-よくある落とし穴
パソコン研修の選び方5-よくある落とし穴に落ちないために

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