エクセルマクロ・VBA達人養成塾小川です。
一昨日は、東京でエクセルマクロ基礎講座でした。
受講生数はジャスト20名。
アシスタントとして、元受講生が2人きてくれました。僕と合わせて、全部で3名。
人数が多いと、場の雰囲気も温まりやすいし、質問も活発に出てきます。
教える側としては、人数が多いときは、最初の場作りが大切。
自己紹介タイム。20名いると
「エクセルの中の小人ちゃん」になったつもりになって、プログラムに書かれているとおりの作業をしてみます。
あいまいで抽象的なことを「腹に落ちて納得できる」ところに持っていくのに必須のワーク。
グループワーク中。達人養成塾はグループワーク重視!
昨日アシスタントをしてくれたある方から受けた質問。
「どうして、小川さんは、受講生のPCの画面を見ていなくても『この人は、今ハマって困っているな』と分かったり、何も言っていないのに、人の顔を見て『ホントは何か質問したいことがあるんでしょ?』とか聞けるんですか」
よくそんなことを聞かれます。
どうしてかというと。
実は、僕は視力がすごく良くてですね。
受講生の目に映り込んでいるPCの画面の状態を、その人の目をのぞき込んだら見えるからなんです。
…というのはウソです。
動作とか表情とか、心と意識、体のバランス感のようなものを感じ取ると、自然に、相手が今何を考えていて、どういう状態で、ということが感じられてきます。
小学生のころ、「だるまさんがころんだ」とかをやったことがありますか?
あれと同じ感覚です。
「だるまさんが~ころんだ!」って唱えている鬼役の子供も、鬼が向こうを向いている間に走る子供も、相手の様子を観察して、「次にあの子はこんな動きをするだろう」とか、「次に鬼の子は途中から急に早口になるだろう」とか、見当をつけているわけです。
そのとき、子供は、相手の心と意識、体のバランス感のようなものを感じ取って、それを判断しています。
早い話、雰囲気ですね。なんとなく。
そのなんとなくの感覚を延長すると、受講生の心の様子も感じられるようになってきます。
「風に揺れる稲穂を見ている気分で会場を見る」という言い方をすることもあります。
秋の稲田に風がながれて、稲穂をさーっと揺らしていくのを思う浮かべてみてください。
セミナー中に僕が何らかのメッセージを発するとき、僕は何らかの意図を持ってそれを行っているわけです。
「この抽象概念を理解してもらいたい」とか「さっき説明したあれをもう一度思い出してもらいたい」とか、そういうことですね。
で、僕には、「あれを理解した瞬間、人はこういう動作をするだろうな」という予測があるわけです。
例えば、「息を吸いながら、首をあげて目線を上に持っていくだろうな」とか、「さっきのワークで使った紙に自然に目を落とすだろうな」とか、そういうことです。
20名の受講生に同時にそれが起こるなら、僕から見ていると、稲穂が同時に同じ方向になびくような動きに見えるわけです。
そういうつもりで全体を眺めていると、「なんか挙動が他と違うぞ?」という雰囲気の人がいると、すぐに目にとまります。
挙動が違うということは、何か僕の予定と違うことが起こっているわけです。
ということで、「どうしたの?」と聞いてみるわけです。
子供のころにやった遊びと、やっていることは同じです。