エクセルマクロ・VBA達人養成塾 小川です。
http://www.exvba.com/vb/index.php
昨日、「エクセルマクロ・VBA基礎コース」を実施しました。
そのときいらっしゃった、あるの受講生方。
ムチャクチャセンスがいい。
パソコンでタイピングするスピードも速くない。
エクセルも、別に、得意そうな気配はない。
なんですが、理解が早い。
ということで、とても、さくさくとセミナーが進行しました。
彼の理解がとても早いことには、理由がありまして。
○画面上でセルの数を数えるときには、指をさして数える
○計算をするときには、指を折って数える
○声に出して、ブツブツ言う
と、アナログな作業を、手間をいとわずされていたんですね。
無意識に、そういうことをする習慣があるようです。
反復しなくては習得できないようなことについても、記憶にとどめるまで反復して、練習されていました。
プログラムのソースを指さししながら声に出して確認して、と、ひとつひとつの手続きが、とても丁寧。
セミナー後、他の受講生の方に指摘されたのですが、僕の手元も、ちょこちょこ、じっと見られていたようです。
これまで、事務仕事ぽいことはほとんどされてこなかったそうなのですが。
たぶん、あの様子だと、9月からはじまるという新しい会社でのお仕事にも、すぐに順応されるでしょう。
(かつ、マクロも書けるようになっているので、職場で、すぐにポジションを獲得できるでしょう)
聞けば、10年以上、和太鼓を叩くお仕事をされていたとのこと。
なるほど、という感じでした。
VBAの習得が特に早い人にはいくつかのタイプがありますが、そのひとつに、
○ガテン系作業をいとわない、実直な正確の人
というのがあります。
「体を使ってものごとを覚えること」や、
「しっかりと、ステップを踏みながら物ごとに習熟する」という、一見地味で面倒そうだけど、最終的には近道になる選択をしっかりできる
ということ。
こういう人は、やはり、しっかりと、着実に上達していきます。
僕自身、独学だったにもかかわらずエクセルVBAの習得はかなり早かったほうだと思いますが。
実は、その原動力になったのは、
○漁船に乗っていたときの、ガテン系の経験
○港湾作業現場で働いていたときに獲得した、「指さし確認」とか「復唱」とかをいとわない習慣
でした。
「あれ~、おかしい!だって、ひとつ、ふたつ…」とか言いながら、パソコンの前で、指さしながら確認したからです。
逆に言うと、いつも思うのですが、事務系の人で、エクセル仕事とか書類作成とかが苦手な人は、たいてい、「困ったことがあると、パソコンの前でじっと固まっているだけ」という感じの人です。
事務仕事しか経験したことのない人に多いです。
ITものは、実は、「事務仕事の経験はあるけど、体を使わない人」よりも、「超アナログな人」のほうが、上達が早いです。
「事務仕事しか経験してなくて、PC系が苦手」という人は、一度、ガテン系な人の仕事ぶりをパソコンの前で再現するようなつもりで仕事、スキルアップのための勉強をしてもらいたいです。