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「読書障害」と脳の使い方

2011年5月20日
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達人養成塾 小川です。

さいきん、あるセラピー系のセミナーで仕入れた話。

読書障害(dyslexia)と診断される人がいます。

知能は正常でも、「big」を「dog」と読んでしまう、数字の「7」と「seven」を同一のものとして理解が出来ない、といった症状がでます。

いったんはそのような診断をされた人でも、学習の過程を変更することで、かなりの症状改善が行われる、とのことです。

そこで、海外のサイト等でいろいろ調べてみました。

具体的には、読書障害改善のためには、以下のような方法が提案されます。

○覚えるためのプロセスを具体的、明確にし、複数の感覚を利用した手法を用いる
○量稽古をさせる
○覚え方を自由に決めさせ、そのやり方で覚えさせる
○一度に扱う課題はひとつに制限する
○負荷をかけすぎない
○誤ったつづりを練習させない
○十分に考えるための時間を提供する

読んでいると腑に落ちますが、要は、「丁寧に準備し、望ましいアプローチで、望ましい記憶の方法で記憶させよう」という、至極まっとうな教育を実践するだけですね。

読書障害(dyslexia)と診断された人の多くは、ただ単に、子供の頃、よく出来る大人にとっては当然の記憶のアプローチに気づかなかっただけ、というように感じられます。

IT系の教育でも、同様のことを感じます。

エクセルマクロ・VBA初中級速習コースにもいろんな基礎知識、準備段階の受講生が来ます。
ある人はITセンスがない、と言われつづけて今に至り、ある人は数学嫌いで、数式を前にして「解けない」となると、そのまま頭を真っ白にするよう訓練されてきた人もいます。
ある人は、記号を読み飛ばしてしまう習慣を持ち、ある人は、規則を決めて作業することを苦手とします。

ただ、そういう人でも成果のでるようなセミナーを、と研究しているうちに。
そんな行動を取る人でも、脳に本質的な違いがあるわけではなく、単に、これまで、プログラミングにすぐに応用できる思考のパターンを身につけてこなかっただけ、ということを、ますます感じられるようになってきました。

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