ジーザス小川です。
僕は、普段の入力は、親指シフトでしています。
実は、去年の2月ごろ、親指シフトの練習をすごくした時期がありました。
キーの配列がローマ字入力とまったく違うので、相当に苦労しました。
最初のうちは、しばらく親指シフトでタイプしていると、ストレスがたまってきて。
「うがーっ!」と叫びながら、普通のローマ字入力に戻し、ということをしていました。
ただ、だんだん、親指シフトで入力している時に、「うがーっ!」と叫ぶことが減ってきまして。
そして、そのうち、まとまった文章をまるまる、親指シフトで書けるようになってきました。
今では、ローマ字で打つほうが難しいくらいです。
..しかし、そんな僕でも、どうにも苦手なフレーズがあります。
それが、これ↓
「小宇宙」
なんど「小宇宙(しょううちゅう)」と書こうしても、変換してみて、
「焼酎(しょうちゅう)」
と書いてしまったことに気づくワタクシです。。。
こういうとき、僕がどうするかというと。
もし、修正したい意志があって、時間もあるならば、特訓します。
テキストエディタを開いて、ひたすら
しょううちゅう
しょううちゅう
しょううちゅう
しょううちゅう
しょううちゅう
しょううちゅう
しょううちょう
しょううちゅう
しょううちゅう
 : : : :・
 : : : :・
 : : : :・
 : : : :・
と、書いていくんですね。
20回くらいはやります。
こういう、苦手なフレーズを練習するとき。
最初は、メチャメチャな苦痛を感じます。
ただ、やっているうちに、だんだんと
「脳のシナプスがつながっていく感じ」
がしてくるんですね。
これまでになかった動作の組み合わせに対して、神経回路が次第に準備をしにいっているのが感じられます。
こういう感覚って、やっている本人しか体験し得ないものではあるのですが。
ただ、その人の脳の中で起こっていることは、どうしても、ちょっとずつでも外に露出してくるものなので。
セミナー中の受講生の様子とかを見ていても。
目の光りとか、口もととか、体の動きの感じとかをとらえていると、今、その人がどういうことを感じながら練習をしているのか分かることがあります。
セミナー中であれば、僕は、そういう彼らの様子と、自分自身の脳内で過去に感じた体験、いろいろな受講生に接したときの体験を元にして、「この受講生にさらにどういう刺激をするとスキル向上になるだろうか」ということを考えつつ、次の一手を打っていくわけです。
IBMで社内講師をしていたときから経験を積んできたおかげで、、だいたい外すことはないのですが。
ただ、実際に彼らの脳の中で、本当のところ何が起こっているのかは、分かりません。
個々の人間の脳は、互いに観察し得ない別個の小宇宙で、決して、その内部でどういう世界が広がっているのかは知り得ません。
言ってみれば、教育とは、解剖学的知見なしに漢方薬を処方するようなものです。
僕は、自分の経験と、過去に診てきた多くの患者から得られたデータを元に、「今、このタイミングでこういう薬を飲んでもらえば、あの臓器にこういう影響を与えられるだろう」と見当をつけ、不思議な薬草を処方しているわけです。