一昨日『「図にすると単純な仕事」を選べ』ということで記事を書きました。
具体的には、「仕事は、なるべく簡単な図になるところまで落とし込んでから着手する。そうすると、エネルギーレベルの下がっているときの自分でもできるようになりますし、人にその仕事を委託することもできる」という内容でした。
http://www.exvba.com/blog/?p=2053
この話に関連して、もうひとつ、書いておきたいことがありました。
「図にすると単純な仕事」かどうかというのは、自分の仕事の整理の指標になるだけでなく、人がどれだけ思考を整理してから仕事をしているか、を見極める材料になります。
例えば、あなたの部下に、まとまった量の仕事を引き渡そうとしています。
こういうときは、仕事の内容についてひととおり説明を終えたあと、必ず、その部下自身に、どのようにその仕事を理解したのか、絵を描かせて説明させます。
そうすると、その部下の頭の中でこんがらがっていた部分が明らかになります。
そのとき、言葉だけではなおざりになりがちな因果関係や時系列が見えてきて、あなたの部下は混乱するかもしれません。
そこを整理するべく、あなたが、部下の書いた絵に赤を入れてながら描き直していきます。
そして、補足事項を伝えつつ、その部下が考えているよりもっと単純な構造の仕事なになのだ、ということを再度理解してもらいます。
必要があると感じられたら、さらにまた、その部下に、イチから絵を描かせてみましょう。
そうして、その部下にとって「図にすると単純な仕事」になるまで、しつこくアプローチを続けます。
大変なようですが、これを先にしておくと、「成果物が期待と異なった」「手順に瑕疵があった」といったことであなたが振り回されるリスクも軽減されます。