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どんな災害からも復帰できる「頭の中にあるノウハウ」

2011年3月12日
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ジーザス小川です。

昨日は、すごい大地震でした。

そして、その後の余震、大津波。。

東北地区の惨状には、テレビで観ていても、いたたまれないものを感じます。

実は、僕の友人一家のご自宅が、宮城県某所の、ニュースでひどい津波被害が何度も報道されている地域にあり。

そして、まだ、連絡が取れていません。

とても、心配しています。

生活の基盤となる整備された土地や住居、人間関係。
所有する物的財産、漁船や畑といった生産手段。
電気やガス、水道といったライフライン。

そういうものを一時的に失った方々は。

今を乗り越えること、その後のことのどちらも大変になるかと思います。

心より、お見舞いを申し上げます。。

津波の茶色い濁流にすべてを押し流されてしまうのをみていると。

人が持ち運びできる財産というのは、自分の身体と、頭の中にあるノウハウだけなのだ、ということについて、改めて考えさせられます。。

そして。
僕が職業として社会に対してできるのは、どんな災害に見舞われてしまったとしても早く復帰できるような「頭の中にあるノウハウ」を提供することだけなので。

今、被災して苦しんでいる方々のために何かをするということはもちろんなのですが。

中長期的に、より社会の役に立つような事業を行い。

次にまたこのような災害に見舞われるような方が出てくることがあっても。

「この状況がおさまれば、安心してやっていける」と安心して思えるような。

そんなスキルを提供していきたい、と、改めて思っています。

私たちの会社には、理念として掲げる、理想とする社会像があります。

それは、年齢、性別、人種、出自、それまでのキャリアに関わりなく。
どんな人でも、本人に社会貢献したいという意志さえあれば、
手をさしのべる人から援助が得られ、必要なことを効率よく学び、
目指す方法での社会貢献を実現できる人になれる社会です。

生産の手段を奪われるというのは、とてもつらいことです。

僕自身は、大災害に見舞われた経験はないのですが。

29才のころに突然「ネフローゼ症候群」という難病にかかり。

自分の最大の生産手段だった健康を奪われ。

半年の入院生活を終えたころには、すっかり、「役立たず」な人間になってしまっていたことがあります。

最悪に、情けない状態でした。

家族から施しのような支援を受け。

社会の用意してくれたセーフティ・ネットに助けられ。
「東京都から難病指定された重病患者」として、支援だけを受ける毎日。。

ようやく復帰した会社では、ゴミみたいな扱いをされることもありました。

自分で自分をどうすることもできず、悔しくて涙する毎日。

当時の僕は本当に役立たずだったので、仕方のない仕打ちだったように思いますが。。
でも、あの時のくやしさは、今でも忘れられません。

当時の僕は、津波に飲まれ、がれきにもみくちゃにされる泥人形のような状態でした。

どんな逆境にいる人でも。

どんなに、人の支援を受ける必要がある人でも。

ああいう情けなくて惨めな目には、遭ってはいけないと思います。

あのときに、人生の「高台」に逃げることができたなら。

そう思いますが。

でも、当時の僕には、それだけの力はありませんでした。

その結果が、「病気をしたら、本当に誰からみても使い物にならない存在」だったわけです。

だから。

理想とするのは。

それは、年齢、性別、人種、出自、それまでのキャリアに関わりなく。
どんな人でも、本人に社会貢献したいという意志さえあれば、
手をさしのべる人から援助が得られ、必要なことを効率よく学び、
目指す方法での社会貢献を実現できる人になれる社会です。

どんな状態からでも、人は、生きたいように、望むような人生を歩むことができる。

そういう社会でありたいと僕は思います。

人は、長い人生の中で、災害だけでなく、いろいろな理由で苦境に落ちます。

それがどんな理由かは人それぞれの人生次第ですが。

きっと、これまでの人生では想像もしなかったような事態に晒され。

それまでのルールの枠を超えたような事件が起こり。

そして、それまでによりどころとしていた重要な基盤を失います。

僕ができることは。

今、困っている人を支援することと。

そして、この先突然の事件・災害で物的資産をすべて奪われるようなことがあっても生きていけるようなスキルを提供することです。

災害現場で、人が、本能的にひとりでも多くの人を救おうと活動するのと同じように。

このような事態になる前に、より多くの人を、先に高台に避難させておきたい。

できることは限られているのですが。。そんなことを、考えています。

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