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パソコンスキルの心技体

勉強が得意な人の、頭の中で生じていることを体験してもらう

2011年2月8日
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ジーザス小川です。

さいきん、ハマっている機器があります。

これ↓。オムロンの、フットマッサージャです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00024J744/konesweb0f-22/

足裏マッサージと、ふくらはぎマッサージができます。

かなり、キモチE(←死語)です ヾ(´ー`)ノ

とはいえ。

購入したのは新春早々だったのですが、その後、なかなか使う習慣が定着しないでいました。

なのですが。

さいきん、布団に入れておいて、寝る前にふくらはぎマッサージに使うことを覚えまして。

今は、このブログを書きつつ、足裏マッサージをしております ヾ(´ー`)ノ

研修中はほとんど立ち仕事になる僕のような人種にとっては、足のケアは大切です。

さてさて、そんなわけで。

今日は、「僕のような人種」、つまり、PCとかソフトの使い方を人に教える機会のある人向けの記事かもしれません。

受講生の頭の中で生じていない刺激を無理矢理発生させるには?

たくさんの受講生を教えていると、セミナー前の準備がどこまですすんでいるのか、いろいろな状態の人がいます。

○タイピングの練習を十分こなしている人、いない人
○もともと、エクセルが得意な人、そうでない人
○ショートカットキーでのPC操作を普段からしている人、したことない人

などなど。

その中に、

○何かを教わったとき、頭の中で例題を作って自分で解く習慣のある人、ない人

というものもあります。

何かというと。講義の中で、

Sub Test1()

Range(“A1”).Value = 5

End Sub

というマクロを書いて実行した結果、セルA1に5という値が書き込まれたのを確認すると。

「なるほど。では、”A1″の部分を”B1″にすると、セルB1に値が入るんだな。イコールのあとの『5』という部分を『15』にすると、『15』が入るんだな、…」と、頭の中でいろいろ変更可能そうな部分を変えて勝手にいろいろとシミューションする人と。

「へー。で、次は、何を教えてくれるんだろう。。。 ヾ(´ー`)ノ」
と、ただなんとなく待っているだけの人と。

がいる、ということなんですね。

前者のほうが、教えやすいです。。というか、こういう人は、ポイントポイントを押さえて指導すれば、放っておいても上達します。

このブログ読者のあなたなら見当がつくかと思いますが、こういう人は、まあ、「勉強が得意な人」です。

後者のような人を、どうやって、山の頂に連れていくか、というのが、僕みたいな人の腕の見せどころです。

ここで、僕がどうしているのかというと。

ズバリ。

「勝手にいろいろとシミューションする人」の頭の中で生じていることと同じことを、体を使ってやってもらいます。

つまり。

実際に、

Sub Test1()

Range(“A1”).Value = 5

End Sub

を改変して、

Sub Test1()

Range(“B1”).Value = 5

End Sub

とか

Sub Test1()

Range(“A1”).Value = 15

End Sub

とかを作って、実行してもらうんですね。

もっと大がかりなことも、いろいろとしてもらいます。

..と、書くだけだと「なんだ、そんなの」と思うかもしれませんが。

背景的なお話を、ちょっと。

人間の脳は、外界からの刺激と、自分の中で想像したイメージを、区別できません。

そして、勉強してスキルを身につけるのが得意な人は、さきほど書いたようなシミュレーションが得意です。

勝手に、頭の中で、いろいろとテストケースを作って、そのイメージの中のマクロを頭の中のPC画面上で実行しているんですね。

そういうことを自然に何度もくり返しているうちに、練習ドリルを自分で解いたような刺激となって、「反復した体験」が知識として定着していきます。

「反復した体験」と書きましたが。

そうです。

人間の脳は、外界からの刺激と、自分の中で想像したイメージを、区別できません。

ですから、この「自分の中で想像したイメージ」には、実際に手を動かした結果、外界から入ってくる刺激と同じような効果があるんですね。

なんですが。

隣で同じように座っている、

「へー。で、次は、何を教えてくれるんだろう。。。 ヾ(´ー`)ノ」
と、ただなんとなく待っているだけの人の脳は、その間、怠けているわけです。

そして、マクロ講座だと2日間と長丁場なので。

当然、放っておくと、「反復した体験」の回数・質・強度の差が、圧倒的になっているわけです。

なので。

どうするのかというと。

脳が怠けている、

「へー。で、次は、何を教えてくれるんだろう。。。 ヾ(´ー`)ノ」
と、ただなんとなく待っているだけの人に対しては。

「想像の中で」ではなく、「外界からの刺激」として復習になるような刺激を体験してもらうわけです。

どんな体験をか、というと。

「勉強してスキルを身につけるのが得意な人」が反射的にやっている、「さきほど書いたようなシミュレーション」で、「想像の中」で起こっていること、そのものです。

いってみれば、勉強が得意な人の内部で生じていることを、体を動かしてもらうことで、疑似体験してもらうんですね。

「勉強が得意な人の、頭の中で生じていることを体験してもらう」という感じでしょうか。

ちなみに、これを二日間くらい徹底してやってあげると、勉強が得意でない人も、かなり、物事の習得が早くなります。

当然ですか。

そんなわけで。

今日のブログ、どうでしょうか。

ちょっと、マニアックだったでしょうか。。感想いただけるとうれしいです。

また、明日 (^^)/~

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コメント

6 thoughts on “勉強が得意な人の、頭の中で生じていることを体験してもらう

  1. 2. なるほど
    いつも参考にさせていただいています。

    受講生には2通りの方がいる...ほんとにその通りですね。

    講義で説明したことを実際に試してもらうのはやはり良い方法ですね。

    今日もひとつ勉強になりました。
    ありがとうございます。
    http://ameblo.jp/nackeymama/

  2. 人生はかけがえのない記憶のつみ重ね☆Masa@感動の方程式 より:

    3. 今回の記事、最高です!
    >受講生には2通りの方がいる

    まさにそう思います。

    ぼくの場合、2日間で記憶術を
    お教えしているので、具体的に書きますね。

    初日に

    「記憶できるという決意」や
    「脳を意識して使う習慣」についての話をします。

    2日目にぼくが板書した10個のランダムな単語をノートに書き写す受講生は
    見事に2つのパターンに分かれます。

    板書の例えば、

    A,B,C,D,E・・・・と書いた10個の単語を

    ●Aを書いて、黒板を見て、Bと書いて、黒板を見てとひとつずつ交互に黒板とノートを見ながらの人

    ●まずは、ABCと3つの塊を
    自分の頭で記憶をしようと努力しながら、
    板書をする人

    このタイミングで、今回
    小川さんが書かれたような
    「教育的指導」をしています。

    やはり、セミナーや本での学びと実践を
    分けて考えちゃう人も一定数いるんですよね。

    自分の頭でもやもやしていた考えを
    すっきりと言語化してくださった今回の記事
    ありがとうございました。
    http://ameblo.jp/midas-touch8888/

  3. 5. Re:なるほど
    >をたママ@フリープログラマさん

    追って別の回のブログで書こうと思うのですが、外的な体験にしてください!と指示したときにするアクション・リアクションの強度で、その人が普段内的体験をどれだけ大切にして勉強しているかが分かります。

    僕の見立てだと、勉強が得意な人ほど、「これでもか!」というくらい、アクション・リアクションが大きいですね。
    http://ameblo.jp/kanjizaibosatsu/

  4. 6. Re:今回の記事、最高です!
    >人生はかけがえのない記憶のつみ重ね☆Masa@感動の方程式さん

    > ●Aを書いて、黒板を見て、Bと書いて、黒板を見てとひとつずつ交互に黒板とノートを見ながらの人

    自尊心が低く、「良い子ビリーフ」が強い人にそういう人が多い気がします。

    「よい子ビリーフ」が、「失敗してはならない」「手や頭をしきりに動かすことで、人から『よく勉強している』ように見えるように振る舞う」という形で発動している感じ。

    そういう学習習慣、セラピーで修正できないか、と、とても興味を持っています。
    http://ameblo.jp/kanjizaibosatsu/

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