一昨日のブログエントリー、『資格試験における「影絵のキツネ」理論』
http://www.exvba.com/blog/?p=1877 について
いくつかフィードバックをもらったので、今日はそれにかかるエントリーを。
資格試験の受験時にフォーカスすべきことは、『「資格試験の結果」というスクリーンに投影される形を、その試験の評価基準を満たすようなものにすること』である。
資格試験での評価基準は、そのスクリーンに投影される形だけである。決して、あなたに本当に実力があるのかといったことは問われない。(というか問いたくても、問いようがない)
これのよい例は、普通自動車の運転免許取得のための試験である。
普通自動車の運転免許試験には学科、実技の試験がある。
例えば学科試験では、その試験で問われた事態が実際に起こったときに正しく対処して運転を実際にできるかどうかまでは判断しない(というか、仕組み的に、判断しようがない)。
同じように、実技でも、一人で運転しているとき、ムチャクチャに交通量の多い三車線の幹線道路同士がぶつかりあう交差点で微妙なタイミングで右折できるかといったことまでは問われない(というか、仕組み的に、問いようがない)。
とはいえ、「資格試験の結果というスクリーンに投影される形」が、合格できるレベルとみなされるものだったら、合格できる。
そして、実際に本当に車を上手に運転するスキルを身につけられるのは、運転免許を持って自分で車を運転しだしてからである。
そして、路上ですべて自分で判断しながら車を運転するという最高の環境での体験を通じて、すぐに慣れてそれなりに車を運転できるようになる。
TOEICのような語学の資格試験でも同じである。
そんなものはあくまで、、「TOEICの結果」というスクリーンに投影される影にしかすぎない。
だが、それがあるおかげで、転職なり職場内での異動なりが容易になり、行った先での良質な体験が、あなたを真の「TOEIC900点にふさわしい実力」に導くのである。
この手の資格試験、「路上に出て堂々と練習するための運転免許取得試験」くらいに思っておくと良いと塾長は思う。
「TOEIC900点にふさわしい実力をつけたかったら、まずTOEIC900点を取れ」ということである。
これは、「路上で運転するにふさわしい実力をつけたかったら、まず運転免許を取る」というのと、同じストラテジーだ。