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資格試験における「影絵のキツネ」理論

2010年9月17日
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塾長が以前から提唱しているものに、

資格試験における「影絵のキツネ」理論というのがある。

これはどういうものかというと、

話は簡単で、要は、ふすまに投影される影絵のキツネでもキツネに見えるのと同じように、「資格試験の結果」というスクリーンに投影される形が本物らしかったら、その資格試験は合格できるのである。

そこで、資格試験の受験者は何をすればよいのか。

影絵でキツネを見せるときには、キツネを連れてくる必要はない。「手のひらと5本の指」という必要最低限の道具を用意し、その見せ方を工夫するだけだ。

それと同様に、資格試験の受験者は、資格試験というスクリーンに投影される形がそれらしくなるための必要最低限の道具(最低限の実力)を揃え、それを上手に見せるだけのことである。

必要なのは、「スクリーン上でどう見えるか」という視点だけである。キツネ(真の実力)を用意してくる必要はない。

どうしてもキツネを見つけてきたかったら、まず資格試験を終えてからにしよう。

例えば、TOEICでは、「TOEIC900点」という言葉から想像されるほどの実力はなくても、正しい戦略で勉強すれば、900点くらいは比較的容易に取ることができる。

だから、あなたがもしも「TOEIC900点にふさわしい実力」というキツネを獲ってきたかったら、まずは、影絵のキツネで「TOEIC900点」というスコアを一度出してしまうことである。

そうして、「TOEIC900点にふさわしい実力」というキツネを獲りやすい環境(英語を使える仕事)でじっくり狩りをすれば良い。

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