以前、塾長は、セミナー前のTodo整理には、「これでもか!」というくらいにマインドマップで項目を抽出して落とし込むという話を書いた。
http://www.exvba.com/blog/?p=1843
こういう使い方で描くマインドマップを、塾長は「局面を狭めるマインドマップ」と呼んでいる。
一方、アイデアを出し、枝を追加すればするほど発展していくという流れになることを期待して作るマインドマップがある。
こういう使い方で描くマインドマップを、塾長は「局面を広げるマインドマップ」と呼んでいる。
「局面を狭める」「局面を広げる」というのは、塾長が大学生時代に入れ込んでいた囲碁の世界でよく使われる言葉だ。
これは、囲碁を知らない方に説明するのがなかなか難しいことなのだが、19路x19路=361ものマス目の上に一手一手石を置いていく囲碁の世界では、優勢な方にとっては、そのまま優勢勝ちを収めるための戦略として、「実質的に選べる選択肢が少なくなる方向」に局面を誘導していくことが有力となる。
そうすると、自ずと、局面が複雑化するような手段を相手が取りにくくなっていく。それが、囲碁で言うところの「局面を狭くする」ということだ。
反面、劣勢な側としては、局面が複雑化する方、つまり、「有力な選択肢が多くなって、混戦になりやすい方」に局面を誘導していくことが逆転のきっかけとなる。
それが囲碁で言うところの「局面を広くする」ということだ。
塾長は、このあたりの価値観とマインドマップを描くときの感覚は似ていると思う。
「局面を狭めるマインドマップ」では、枝の先に行けば行くほど、些末な話題になっていく。これからとんでもない話になっていく可能性は、一本枝を追加することに確実に減少していく。
「局面を広げるマインドマップ」では、枝に進んでも、話題が些末にならない。同じ大きさか、むしろ、場合によっては拡大もしていく。これからとんでもない話になる可能性は一本枝を追加するごとに増大していく。
どちらが良いというわけではなく、要は使い分けである。
ただ、自分が今どっちの目的でマインドマップを描いているのかを意識しておくことは、短時間で目的に沿うマインドマップを描くためには有効と思う。