3日がかりのその仕事、3分で終わらせる方法教えます!
パソコンスキルの心技体

Excel VBAテクニック: まとまったセル範囲にあるデータの、複数シート間での転記

2010年7月21日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

達人養成塾 小川です。

今日は、さいきんいただいた質問から。

こんにちは、○○です。
とても久しぶりにマクロに関して質問させてください。

前回のセミナーのときに、持参したのですがそこで質問する時間がありませんでした。。

初・中級講座で習いました基本の基。シート分割マクロを応用してます。(応用というかほとんど焼きなおしって感じですが。)とても役に立っています。

以前から、もっとスマートな記述方法がないかと、考えたり調べたりテキストをひっくり返しているのですが、どうも今の自分には引っ掛かってきません。

記述方法あるいは、何をどう調べたらいいかお教え頂けますでしょうか。

内容は、添付ファイルの最後のFor ~ Next の間のEnd Ifの後の、
増やしていったシートに大元のデータをコピーする記述です。

  shTo.Range(“A” & cTo).Value = shFm.Range(“A” & cFm).Value
        ↓
  shTo.Range(“R” & cTo).Value = shFm.Range(“R” & cFm).Value

A列分からR列分まで、上記のようにずらずらと書いてあります。

[中略]

記述例はどこにも見つかりません。。。
全くのお手上げで、必要な列数分ずらずらコピペを繰り返しています。

列数が限られているときはいいのですが、列数が多くなれば多くなるほど、記述が増えていきます。
ここをもっと簡単に記述する方法はないでしょうか?

現状では、列範囲は全てコピーされても構わない状況です。

お忙しいところ申し訳ありませんが、ご教示のほどよろしくお願いいたします。

ということで、書かれていたマクロは、こんな感じだった。(抜粋)

Sub CreateSheet_RowsB()   ‘B列基準でシート分割する。A~R列まで有効
  Dim shTo As Worksheet
  Dim shFm As Worksheet
  Dim cFm As Long
  Dim cTo As Long
  Dim cFmMx As Long
  
  ‘[中略]
  
  Set shFm = Worksheets(“Sheet1”)     ‘基本シート名は「Sheet1」であること
  cFmMx = shFm.Range(“C65536”).End(xlUp).row
  For cFm = 2 To cFmMx ‘2行目から最終行まで
    ‘[中略]
    ‘[課題の箇所ここから]
    shTo.Range(“A” & cTo).Value = shFm.Range(“A” & cFm).Value
    shTo.Range(“B” & cTo).Value = shFm.Range(“B” & cFm).Value
    shTo.Range(“C” & cTo).Value = shFm.Range(“C” & cFm).Value
    shTo.Range(“D” & cTo).Value = shFm.Range(“D” & cFm).Value
    shTo.Range(“E” & cTo).Value = shFm.Range(“E” & cFm).Value
    shTo.Range(“F” & cTo).Value = shFm.Range(“F” & cFm).Value
    shTo.Range(“G” & cTo).Value = shFm.Range(“G” & cFm).Value
    shTo.Range(“H” & cTo).Value = shFm.Range(“H” & cFm).Value
    shTo.Range(“I” & cTo).Value = shFm.Range(“I” & cFm).Value
    shTo.Range(“J” & cTo).Value = shFm.Range(“J” & cFm).Value
    shTo.Range(“K” & cTo).Value = shFm.Range(“K” & cFm).Value
    shTo.Range(“L” & cTo).Value = shFm.Range(“L” & cFm).Value
    shTo.Range(“M” & cTo).Value = shFm.Range(“M” & cFm).Value
    shTo.Range(“N” & cTo).Value = shFm.Range(“N” & cFm).Value
    shTo.Range(“O” & cTo).Value = shFm.Range(“O” & cFm).Value
    shTo.Range(“P” & cTo).Value = shFm.Range(“P” & cFm).Value
    shTo.Range(“Q” & cTo).Value = shFm.Range(“Q” & cFm).Value
    shTo.Range(“R” & cTo).Value = shFm.Range(“R” & cFm).Value
    ‘[課題の箇所ここまで]
    cTo = cTo + 1
  Next
  ‘[中略]
End Sub

ということで、コメント。

まず、「あるシート上のあるセルの値を別のシートの別のセルに転記する」というような機能のマクロを作る場合。

「自動記録をしながら値をコピーして、それを使いまわす」というのはいただけない。

shTo.Range(“R” & cTo).Value = shFm.Range(“R” & cFm).Value

のような感じで、.Value プロパティを取得し、そして、とってきた値をそのまま設定するのがスマート。

そして、今回の質問の件。

課題となっていた箇所は、どうやって簡潔に書くか。

↓答えは、こんな感じ。

Sub CreateSheet_RowsB()   ‘B列基準でシート分割する。A~R列まで有効
  Dim shTo As Worksheet
  Dim shFm As Worksheet
  Dim cFm As Long
  Dim cTo As Long
  Dim cFmMx As Long
  
  ‘[中略]
  
  Set shFm = Worksheets(“Sheet1”)     ‘基本シート名は「Sheet1」であること
  cFmMx = shFm.Range(“C65536”).End(xlUp).row
  For cFm = 2 To cFmMx ‘2行目から最終行まで
    ‘[中略]

    ‘[↓]こんな感じになる。
    shTo.Range(“A” & cTo & “:R” & cTo).Value = shFm.Range(“A” & cFm & “:R” & cFm).Value

    cTo = cTo + 1
  Next
  ‘[中略]
End Sub

ということで、実は、単純な複数セルの値の転記は、実は、一行で済む。

こういうとき、

Range(“A1:C5”) と言ったら、A1からC5までの複数のセルのことを指すということが分かっているかどうかがひとつのミソ。

そうすると、

“A1:C5” という文字列を、

“A” & “1” & “:C” & “5” と分割する発想とか、さらに、変数を活用して、

“A” & cTo & “:C” & cFm

という具合に記述してみようかという発想につながる。

分かってしまえば、「な~んだ ヾ(´ー`)ノ 」という感じだ。
ヾ(´ー`)ノ ヾ(´ー`)ノ ヾ(´ー`)ノ

キーワード

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最新の記事

人気記事

最新記事

カテゴリ

最新コメント

タグクラウド