昨日、「VBAで変数名やサブプロシージャ名に2バイト文字を使うべきか」というテーマでブログを書いた。
http://ameblo.jp/kanjizaibosatsu/entry-10522720357.html
そのとき、
人から「さすがだ」と思われるようなマクロを書いていると、あなたがその職場から離れた後も、そのマクロが、あなたのよい口コミを起こし続けてくれる。
いわば、あなたがその職場を去った後も、あなたが残した分身が、あなたの評判を押し上げてくれるのだ。
ということを書いた。
今日は、逆に、プログラムを書くときにロクなことをしなかったために、30年後経ってもロクでもない口コミをされつづけている男の話。
小川のIBM時代の上司から、よく聞かされた話がある。
その上司(当時50代半ば)の駆け出しの時期、大型のメインフレームで動くプログラムを、知人のある男(そのときの部署名と名前まで知らされたが、さすがにもう忘れた)が組んだプログラムを手直ししたことがあったそう。
で、その男の仕事というのが、本当にトンデモナイシロモノだったらしいのだ。
というのは。
あけてびっくり。
そのプログラムの中身。
自分で自由につけられる変数やプロシージャの名前が、その機能とはまったく無関係な、「kaori」とか「akemi」とかいう、女の子の名前だったらしい。
(たぶん、その男が当時思い入れをしていた女の子の名前なのだろう)
はっきり言って、可読性とかなんとかとか、まったく無視 (´Д`)
Excel VBAでも何でも、プログラミング言語の分かる人であれば、それがいかにムチャクチャな話か分かると思う。
当時のコンピュータで動作テストをしようとしたら、前の日の夕方にプログラムを読み込ませ、翌朝にようやく結果がでているかもしれないという、非常にコストのかかる時代…。
そんな時代に、小川の上司(当時)は、その男の組んだプログラムの中身を必死になって解読し、リライトをし、失敗し、ということをくり返していたらしい…。
頭が下がる (–;
で。
小川は、1年半ほどしかなかったIBM時代、少なくとも3回はその話を上司から聞かされた。
(あるときは迷惑話として、あるときは、その上司自身の「武勲」として)
他のスタッフも、よく聞かされていた。
おそらく僕の上司は、僕や同じ部署のスタッフだけでなく、社内の幅広いところで。
あるときは飲み会の機会に、あるときはプログラミングの指導を誰かにする際、またあるときは、職場の小規模~中規模なMTの度に、言っていたことだろう。
僕の上司がその経験をしてからの、IBMでの30年のキャリアの間、ずっとその話を吹聴し続けていたことだろう。
そのことが、如何にそのプログラムを書いた男の評判を下げ続けたか、想像には固くない。
昨日も書いたとおり。
あなたが書いたプログラムは、後々まであなたの成果物としてその場にとどまり、あなたを口コミしつづけるのだ。
Excel VBAでも何でも、そのことを意識したプログラムを書くことは、とても重要だ。
今日の例は極端な話だが。
どうせなら、あとあとまで「さすがだ!」と言われるようなプログラムを書くようにしたい。
あと、もしもこのブログの読者に、「どうせ誰にも読まれない」と思って、女の子の名前をプロシージャや変数に使っている方がいらっしゃったら、この連休中にでもひっそりと出社して、30年後まで口コミされないように、密かに書き直しておくことをオススメする(笑