慶応大学3年生の、先週木曜日から来ている新インターン生の女子大生さん。
木曜日~金曜日に合計5時間くらいアシスタントとしてやっていくための知識を伝えるためにレクチャーしただけだったのだが、この土日はまったく問題なくアシスタントをこなしていた。
僕からは何も言っていないのに、最終日の演習では、2日間の講義を受けた受講生が苦戦しながら Excel VBA でプログラムを書いているところで、横からいろいろと積極的にアドバイスもしていた。
採用をする前から、彼女がこうなるのは分かっていた。
理由は単純。
面接時に、「キータッチが相当早い」ということと、「性格が素直だ」ということが分かったから。
Excel VBAを覚えるのに、頭は大してよい必要はない。学歴も必要はない。
以前のアシスタントは、「メーザーハウス音楽学校」という専門学校卒業というのが最終学歴だったくらい。
マクロを覚えるのに必要なのは、「キータッチの速さと正確さ」と、「素直な性格」くらいなものだ。
キータッチの速くて正確な人は、PCに向かわせたときの仕事のスピードが、ただでさえ人の3倍、5倍ある。
(ただ「速い」だけじゃなくて、ショートカットキーもどんどん覚えられるからね)
そして、そんな人がマクロのような生産性向上のための武器を手に入れると、本当に、普通にのほほんとしているサラリーマンにとっては「手に負えないモンスター」のような存在になってしまう。
そうなったら、もうおしまい。
彼らのほうが多少給料が高かったとしても、仕事はみなそちらに流れてしまうだろう。
そんな彼らが20代そこそこで、あなたより給料が安ければなおさらだ。
そして、彼らはのほほんと仕事をしているサラリーマンの何倍ものペースで文書を書き、仕事の経験を積み重ね、そして、あなたを仕事のスピードだけでなく、仕事の品質でも追い抜いていくだろう。
そうなってからでは、もう逆転は困難だ。
あなたと彼らの差は、広がることはあっても、詰まることは決してないだろう。
そんな状況にならないうちに、必要なスキルは身につけておいたほうがよい。
今回のエクセルマクロ初中級速習コースでは、僕は、その彼女の例をひきあいに出しつつ、はっきりこう言った。
「厳しい言い方をしますが、彼女に勝てないと、これからの世の中では、生きていけないということですよ」と。
あなたは、この話を聞いて「煽りすぎだ」と感じるかもしれない。
「そんなにマクロをバリバリ書けるような子がそんなにたくさん世の中にでてくるわけないじゃないか。自分のまわりにも、そんな人はいないぞ」と。
でも、油断しないほうがいい。
マクロを教えることにこれだけ躍起になっていて、実際に成果を出している人間がここにいるのだから。
http://www.exvba.com/kanso.php
3年後には、「マクロを書けない」ということは、今で言うなら、「キーボードを見ないで字を書くことができない」ということと同じくらいにビジネスパーソンとして致命的なことになっているかもしれない。
遅くとも、5年後にはそうなっているだろう。